congenital
anodontia
先天性欠如(歯の数が足りない)
先天性欠如とは
about
先天性欠如(せんてんせいけつじょ)とは、歯の形成異常の1つで、生まれつき歯の卵(歯胚)がなく、歯が生えてこない状態のことです。
通常、人間の歯の数は乳歯で20本、永久歯では28本で、親知らずを含むと最大32本ありますが、先天性欠如の場合はこれら通常通りに歯の本数が揃わないのです。
乳歯では前から2番目の歯(上下顎乳側切歯)、永久歯では親知らず(上下顎第三大臼歯)、次いで前から2番目の歯(上顎側切歯)、前から5番目の歯(上下顎第二小臼歯)、前から1番目の歯(下顎中切歯)などが欠如しやすい傾向にあります。稀に、前から6番目の歯(第一大臼歯)が欠如することがあると言われています。
2010年の日本小児歯科学会の調査の調査によると、約10人の1人の確立で先天性欠如になるとされており、比較的高い確率で起こると分かりました。
先天性欠如は病気ではなく、形成異常の1つですので、早期発見が第一です。先天性欠如かも?と疑われる場合は、かかりつけ医への検診を推奨いたします。
先天性欠如の原因とは
cause
永久歯の元になる「歯胚(しはい)」は何らかの理由で作られないことがあります。原因は明確になっていませんが、以下のことが考えられています。
- 両親からの遺伝
- 歯の発育期における栄養障害
- 感染による欠如
- 外傷
- 放射線障害
- 内分泌障害
- 風疹の罹患
- 母親の妊娠中の栄養障害や梅毒
原因ははっきりしないため、先天性欠如が判明したら、矯正治療などで対策を推奨いたします。
先天性欠如を
放置するリスク
risk of neglect
先天性欠如を放置するリスクは次の通りです。
- 歯の本数が足りないため、歯並びに影響を与える
- 噛み合わせが悪くなる
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 発音障害を引き起こす(滑舌が悪くなる)
- 顎関節症を引き起こす場合がある
- 顔貌(かおかたち)に影響を与える
以上のリスクがあるため、先天性欠如を発見次第、改善することが望まれます。欠如する箇所によっては、歯がすり減りやすくなったり、奥歯に負担が掛かったり、噛み合わせが合わないため、消化器官に負担を掛けたりする場合があります。
先天性欠如は歯科医院のレントゲン撮影で歯の生え変わりが順調に進んでいるのか、顎の骨に異常はないのかなど、定期的に確認することで早期発見に繋がります。
先天性欠如は
マウスピース矯正装置
(インビザライン)で
治療可能です
can be treated with invisalign
マウスピース矯正装置(インビザライン)は歯の本数が足りなくて歯列を綺麗にしたいという方におすすめです。先天性欠如でお悩みの患者様は、そうあいデンタルクリニックへぜひご相談下さい。歯並びのお悩み・治療費用・治療法など質疑応答にも回答いたします。
case
先天性欠如
以下は先天性欠如の症例になりますので、ぜひご覧ください。
主 訴
乳歯が残ってて、相談したい
治療期間
26ヶ月
年 齢
32
治療費
750,000円
主 訴
乳歯がぐらついてきている
治療期間
28ヶ月
年 齢
43
治療費
750,000円
主 訴
下の歯が一本少ない、歯並び治したい
治療期間
27ヶ月
年 齢
36
治療費
750,000円