こんにちは。神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックです。
歯並びや噛み合わせの異常の一つに「切端咬合」があります。これは上下の前歯の先端がぴったりと当たる状態で、見た目だけでなく噛む機能や歯の健康にも影響を及ぼすことがあります。では、マウスピース型矯正装置であるインビザラインで切端咬合は治せるのでしょうか?
今回は切端咬合の原因やリスク、インビザラインでの対応について解説します。
切端咬合とはどのような状態?
通常、上下の前歯は少し重なり合って噛み合います。しかし切端咬合では、上の前歯と下の前歯が先端同士で直接ぶつかります。一見大きな問題に見えないかもしれませんが、歯の先端に強い力が集中しやすく、歯の摩耗や欠けの原因となるほか、見た目にも口元がやや硬い印象を与えることがあります。
切端咬合の原因

切端咬合にはいくつかの原因があります。
骨格の問題
上下の顎の位置や大きさのバランスが悪い場合、切端咬合が起こりやすくなります。
歯の位置異常
前歯が通常よりも前方または後方に位置していると、先端で当たりやすくなります。
口周りの癖による影響
舌で前歯を押す癖や、指しゃぶりなどの習慣が歯列に影響し、噛み合わせをずらしてしまうこともあります。
切端咬合によるリスク
切端咬合を放置すると、次のようなトラブルにつながる可能性があります。
●前歯が欠ける・すり減る
●歯の神経がダメージを受けやすい
●噛みにくさや発音のしづらさ
●顎関節への負担
このように、見た目だけでなく機能面での問題が生じるため、早めの対処が望ましい噛み合わせといえます。
切端咬合はインビザラインで治せる?
インビザラインは透明なマウスピースを使って歯を少しずつ動かす矯正方法です。歯の位置のズレによる切端咬合であれば、インビザラインによって改善できるケースがあります。たとえば、前歯を適切な位置に移動させることで上下のバランスを整え、正常な咬合に導くことが可能です。
ただし、骨格的な要因が大きい場合や、顎の成長が関与している場合には、インビザラインだけでは十分な改善が得られないこともあります。その場合はワイヤー矯正や外科的な治療を組み合わせる必要があるため、歯科医師による精密な診断が不可欠です。
まとめ

いかがでしたでしょうか。切端咬合は、前歯の先端が直接ぶつかる噛み合わせで、歯の摩耗や欠け、顎関節の負担などを引き起こすリスクがあります。原因は骨格や歯の位置、生活習慣などさまざまで、インビザラインで改善できるケースもありますが、すべてのケースに適応できるわけではありません。まずは歯科医院で診断を受け、自分の状態に合った治療法を確認することが大切です。
矯正について気になることがある方は、ぜひ神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックにご相談ください。