こんにちは。神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックです。
矯正治療は歯に力を加えて少しずつ正しい位置へと移動させていくものですが、すべての方が同じようにスムーズに歯が動くとは限りません。中には、治療が思ったよりも長引いたり、計画通りに歯が動かないと感じる方もいます。では、歯が動きにくい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
今回は、矯正治療で歯が動きにくい方に見られる特徴について、詳しく解説します。
骨が硬い・代謝が低い人
年齢を重ねるほど、骨は徐々に硬くなっていきます。これは自然な老化現象ですが、矯正治療においては歯の移動速度に影響を与えることがあります。骨が硬いと歯が動く際に必要な骨の吸収・再生の反応が起こりにくくなり、治療がゆっくり進行する傾向があります。
また、代謝が低下している方も注意が必要です。骨代謝や組織の回復力が鈍っていると、歯の動きも全体的に遅くなることがあります。年齢だけでなく、体質や生活習慣も影響を及ぼします。
歯周病や歯肉の炎症がある人
歯周組織が健康でない状態では、矯正治療の効果が出にくくなることがあります。特に中等度以上の歯周病がある場合、歯を支える骨が既に減っているため、歯を動かすこと自体が難しくなることも稀ではありません。また、炎症が続いていると治療中に痛みや腫れが出やすく、十分な矯正力をかけられないケースもあります。矯正を始める前に、しっかりと歯周病の管理を行うことが大切です。
歯の根が短い、または形状に問題がある人

歯の根が短かったり、先が曲がっていたりといった形状的な特徴も、歯の動きに影響します。矯正中に根の移動が困難になったり、根の吸収のリスクが高まったりする可能性があるため、治療前の精密なレントゲン検査で確認する必要があります。
治療への協力度が低い人
矯正治療は、歯科医師の処置だけでなく、患者様の協力も必要不可欠です。マウスピース矯正では装着時間を守らない、ワイヤー矯正でもゴムかけを怠るなどすると、歯が予定通りに動かず、結果として「動きにくい」という状況につながります。また、食事や歯みがきなど日常生活の中でも指示されたルールを守ることが、スムーズな治療の鍵になります。
まとめ

いかがでしたでしょうか。歯が動きにくい原因は、加齢や代謝の低下、歯周病、歯の形態などさまざまです。矯正治療を始める際にはこれらの要因を事前にチェックし、必要に応じた対応を行うことが大切です。「なかなか歯が動かない」と感じている方は、一度歯科医師に相談し、ご自身の状態を確認してみましょう。
矯正について気になることがある方は、ぜひ神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックにご相談ください。