こんにちは。神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックです。
永久歯が生まれつき足りない状態を、「先天性欠如」といいます。この状態にある方は歯並びや、噛み合わせに悩むことが多く、「矯正治療をしたいけれど、自分は対象になるの?」と不安を感じるかもしれません。
今回は、先天性欠如の方でもインビザラインで矯正治療が可能なのか、どのような点に注意が必要なのかについて詳しく解説します。
先天性欠如とはどのような状態?
先天性欠如とは、本来生えてくるはずの永久歯が、もともと存在しない状態を指します。特に第二小臼歯(前から数えて5番目の歯)や前歯が欠如しているケースが多く、小児期にレントゲンを撮った際に判明することがほとんどです。
欠如している歯があると、周囲の歯が倒れてくる、噛み合わせのバランスが崩れるなど、見た目や機能の面で様々な問題が起こることがあります。そのため、将来的に矯正治療や補綴(被せ物・インプラントなど)を検討する必要が出てきます。
先天性欠如があってもインビザラインは可能?

結論から言えば、先天性欠如があってもインビザラインは可能です。ただし、以下のような条件や工夫が必要となる場合があります。
欠如部分のスペースをどう扱うか
矯正治療においては、「スペースを閉じるのか」「将来の補綴に備えてスペースを確保するのか」といった治療方針を最初に明確にすることが重要です。欠如している部位に将来的にインプラントを入れる計画がある場合は、そのスペースを保ったまま他の歯を並べる必要があります。
咬み合わせの調整
先天性欠如によって上下の歯の噛み合わせが不自然になっているケースでは、インビザラインによる歯の移動を工夫しながら、噛み合わせ全体のバランスを整える必要があります。
マウスピースの適合に注意
欠如がある部位は歯がないため、マウスピースが空間的に安定しにくい場合もあります。そのため、アタッチメントと呼ばれる補助装置を使って、マウスピースの適合性を高める工夫をすることもあります。
先天性欠如のある人がインビザラインで矯正治療をするメリットは?
インビザラインは、透明なマウスピースを使って歯を徐々に動かしていく矯正方法です。見た目が自然で、食事や歯磨きの際には取り外しができるため、日常生活への支障が少ないのが特長です。
特に、先天性欠如のある患者さんの場合、目立つ装置に抵抗がある方も多いため、インビザラインは心理的負担が少なく続けやすい選択肢といえるでしょう。
まとめ

いかがでしたでしょうか。先天性欠如があるからといって、矯正治療をあきらめる必要はありません。インビザラインも含めて、適切な診断と治療計画のもとであれば、きちんと歯並びや噛み合わせを整えることが可能です。
矯正について気になることがある方は、ぜひ神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックにご相談ください。