こんにちは。神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックです。
インビザラインは透明なマウスピース型の矯正装置を用いて、目立たず歯並びを整えられる治療法です。しかし治療を始める前に、親知らずの存在について気になる方も多いでしょう。「抜いた方が良いのか?」という疑問は、歯並びの将来や治療効果に大きく関わります。
今回は、インビザライン治療前に親知らずを抜くべきケースについて詳しく解説します。
親知らずが矯正治療に与える影響
親知らずは、通常18歳前後で奥歯のさらに後ろに生えてくる第三大臼歯です。真っ直ぐ生えることもありますが、斜めや横向きに生えることが多く、手前の歯を押して歯並びを乱す原因になり得ます。特にインビザラインでは、マウスピースが歯全体を覆い、計画通りに歯を動かす必要があるため、親知らずがあると装置の適合や歯の移動に影響を与える場合があります。親知らずによって起こり得る問題は以下の通りです。
・奥歯を前方に押すことで、歯列全体が後戻りする
・磨きにくく、むし歯や歯周病のリスクが高まる
・歯並びの計画通りに歯を動かせない
これらのリスクを避けるため、治療前に抜歯することが検討されます。
抜歯が必要な具体的ケース

斜めや横向きに生えている場合
親知らずが斜めや横向きに生えていると、前方の歯を押して歯列を乱すことがあります。特に下顎の親知らずは歯並びへの影響が出やすく、放置するとインビザラインで整えた歯並びが再び崩れる可能性があります。
炎症や感染のリスクがある場合
親知らずの周囲に歯茎の腫れや膿が溜まる場合、炎症や歯周病のリスクがあります。この状態で矯正を行うと、歯の移動が困難になるだけでなく、周囲の歯や顎骨に悪影響を及ぼすこともあります。
スペース不足で歯列に影響する場合
顎のスペースが不足している場合、親知らずが生えることで奥歯が前方に押され、全体の噛み合わせが崩れます。インビザライン治療中にこの影響が出ると、マウスピースがうまく適合せず、計画通りの歯の移動が難しくなるため、抜歯が推奨されます。
矯正後の後戻りを防ぎたい場合
治療後の歯列の安定性を高めるためにも、問題がある親知らずは事前に抜くことが望ましいです。特に下顎の親知らずは、将来的に歯並びを押し戻す力となることがあるため、抜歯により後戻りのリスクを減らせます。
まとめ

いかがでしたでしょうか。インビザライン治療前に親知らずを抜くかどうかは、歯並びの状態や親知らずの生え方、炎症リスクなどに応じて判断されます。矯正治療を始める際は、歯科医師による精密な診断を受け、親知らずの扱いも含めた治療計画を立てることが重要です。
矯正について気になることがある方は、ぜひ神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックにご相談ください。

